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1997-06-11
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401 lines
編集長ケ・イ・ハ・ク
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いやいやいや、私が激光電脳倶楽部の編集長、あいはらてつやだ。漢字で書く
と、「相原哲哉」。激光電脳倶楽部は年3回、6月、10月、2月といった刊行
スケジュールで発行される。季刊でないのはちょっと辛いが、4ヶ月に1回のお
楽しみ、という事でひとつこれの刊行時期に向けて貴方のX68ライフを構築して
みてはどうか、とお誘いしたい。
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ともあれ、私が激光電脳倶楽部の編集長などというのは、だいたいにして満開
のスタッフを見回した上で、消去法であるので、あまり気にしないように。従来
の電脳倶楽部読者の方から見れば、噴飯ものかもしれないのは重々承知の上であ
る。ところで、変酋長ではなく編集長であるので、ひとつそういうことでよろし
く。一応いつまでも編集人が代行であるのもハタから見ても不自然であろう。
アエラには、確か編集長敬白という欄があったと思うが(最近読んでないな)、
あんまり重たくない編集長なので、「編集長軽薄」という意味のタイトルでこれ
から書かせてもらうことにした。
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別冊をCD化するにあたって、これまでに出したすて電&すご電がやはりベー
スとなった。これを定期刊行するというのも、はっきり言って無謀であるのだが
(人死にが出ないのが不思議である)、現状ではX680x0をどうやって支えるかと
いう点で、これが一つの満開製作所の回答である。もう一つの回答は、ハード開
発であり、こちらは(兄)が中心になって、今後も色々と企画が進行中なので、
そちらにも期待して頂きたい(とか書くと、プレッシャーになるようなので、あ
まり過度に期待しないように)。
たんぼ氏も、またスタッフとして来てくれたので色々と面白いことをやっても
らうつもりだ。
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CD化が決まったその頃、ゲイツ95用のX680x0エミュレータの実際に動くもの
が世に出た。もっとも、これでハードがいらなくなるかというと、そうでもない
のだが、エミュレータが21世紀(といっても、もうじきだね)に渡って、仮想
X680x0を残していくものになるなら、そのためにも現在のソフトウェア資産を残
していくのに、この激電こそが、その役割を担うことができるのではないかと考
えている。
草の根ネットがたたまれ、市販ソフトも出なくなって久しいこの時期、もちろ
んインターネットを使ってソフトを配布しているユーザーも居るけれど、ソフト
を後々まで残す、という点ではそれはネットワークでも個人のHDDでもなく、
CD-ROMをおいて他にはないであろう。そういう点では、ギリギリ間に合っ
たCD化であるかもしれない。
ぜひ、フリーソフト制作を行っている、また過去に行ってきたユーザーの皆さ
んには積極的に電脳倶楽部への投稿、もしくは満開ネットへのアップロードとい
う形で、資産保存のために力をお借りたいところである。もちろん、激電という
のは、単なるソフト資産保存をメインフレームとして扱うものではないが、今の
うちにしておかなければならない事業であるという点はご理解頂きたい。
もっとも、いわゆるダークサイドなものについては、激光電脳倶楽部には載せ
られないのであるが、そういうものはまた、個人のCD-Rなどに残されていく
だろうし、それは同人さんがやるべき仕事(?)であろう。
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さて、こっからは、普通の電天調でいこう。
なんとか新創刊にこぎつけた激光電脳倶楽部。電脳倶楽部別冊とはまったく別
な物を目指したいものだと思う。
もちろん、別冊の流れを汲むものだから、インターネット特集のフォローとし
て、西川善司氏には実際にどうインターネットとつき合うか、といったところを
指南してもらったり、自由軟件(軟盤というのはディスケットの事なので、今回
からソフトウェアを意味する軟件になった)があったりする。それも大事で、今
後も色々な角度から、取り上げていくことになろう。Ko-Windowを本格的に使う
場合、BGプロセスをもっと活用しなくてはならないし、ソフトウェアでMIDIデー
タを鳴らす、TIMIDITYとか、機種間共通MMLのspiceとか、グラフィックベースの
HTMLブラウザとか、NetBSDとか。今までの電脳倶楽部では、ソフトウェアをまと
めて取り上げようにも、容量に制限があったが、CD-ROMなら容量をまったく気に
する必要のないレベルで実現可能だ。
それに、FDにはどう転んでも載せられなかった投稿作品でも、何も悩むことな
しに載せられる「定期刊行」の場ができたという点も大きい。定期刊行というの
がやはりポイントだ。どう転んでも電脳倶楽部には違いないので、絵師や音師の
活躍の場としてもらいたい。ムービーを使ったADVゲームだってできるぞ。
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さて、別冊FDと違いCD-ROMでもっとも変わった、いや変えられる事は、AVマシ
ンとしてのX68kをどこまで極められるか、という事だろう(同人界ではすでにや
られている事とは思うが)。CD-ROMの普及で雑誌としてアプローチできる範囲も
広がり、質的にも違ったものができるハズ。
VRAMの構成に比べてメディアが全然追い付いていなかったFDベースと比べれば、
やれることはまだまだあるだろう。
アマチュアCGA作家の交流をバックアップする事もそうだし(FDベースでは、
レンダリングしないと見られないとか、「雑誌として見せる」という点での制約
がものすごくあって、とてもFDの電脳倶楽部の磁性面では追い付かなかった)、
もっと「デジタル雑誌らしい見せ方」という点でも、DSHELLにとらわれる必要は
全くない。
激光の役割として、CGAとCG、そして「デジタル雑誌」という部分については、
これからも継続して面白いことをスタッフ一同考えてやっていきたい。
今回ちょっと失敗したのは、「ONE DAY,SOME GIRL」のムービー。030の内蔵
SCSIでDMA転送を使っていると、時々再生が一時停止してしまう。逆に、Mach-2
を使って入れば、XVIでも余裕で再生できるはず。030の内蔵SCSIでも、MPU転送
にしておけば、止まらずに最後まで見られるので、そういう環境にある人は、ぜ
ひMPU転送にしてゆっくり鑑賞してもらいたい。
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それにしても、私のSCSIの周辺機器が軒並みボコボコと、お亡くなりになった。
手始めは SANYO の 4倍速 CD-ROM ドライブ。今年の冬に買った奴で、たいし
て使ってなかったのに…。安物買いはゼニ失いであった。そのドライブは直ぐさ
ま(兄)に分解もとい供養されるところになった。SCSIケースの電源箱の方には
TEAC の16倍速ドライブを突っ込んでやったので、中々チョッパヤ。
(み)氏用の備品として再生(う~む、今まではCD-ROMなしで作業してたという
…むむむ)。した。
次はJAZドライブ弐号機。ONEDAY,SOME GIRLの編集はこれで3日延びる。連続
書き込みを長時間やらせると(耐久テストみたいだな)、2時間程度で書き込み
エラーぶっこき出すし、おまけに、ちゃんと認識できない事もあり…。
これは…ドライブに問題あり、ということで急遽JAZ参号機を買ってくる事に
した。ところがそれも、いきなりハズレを掴まされ、初期不良で1日に2度秋葉
を往復させられるハメに…。参号機というくらいだから、最初から使徒に乗っ取
られてたのだ? つくづくツイてないですな(実は、他にもHDDの新品を買っ
てきたら初期不良品でウンともスンとも言わないのを掴まされたり、最近のドラ
イブは粗悪品が多いのだろうか)。
店舗にて四号機に交換。ところが、これもどうもおかしい、サブで使っていた
ふなもとマッシーン(私物の030)で動かすとやっぱり、書き込みエラーを頻発
する。ケーブルでもドライブでもないとすると…。ということで私の私物の030
(買ってて良かったX68030。本当は060turboの分解じゃなくて取り付け記事の写
真撮影用に持ってきていたのだが)にマシンを交換したところ、なんだか調子良
く動いているぞ。謎だなあ。
ひとまず、JAZの連続書き込みのような使い方はやめさせることにして時々メ
ディアは取り出して冷やす事に。だいたい、取り出すと卵が焼けるほど熱くなっ
ているのが怖い。デフォルトでサスペンド(省電力モード)を持っているのには
そういう理由があったのかな?
ところで、JAZを買った店の情報によると、JAZドライブのあるロットは、「米
国ではリコールが発生しているらしいですよ」とのこと(未確認情報)。
次の激電までもってくれるのか? JAZドライブ! ないと困るんだ。
そんなことをしているうちに、今度は、常用している倍速CD-ROMドライブ(こ
いつもSANYO…)まで、動かなくなり(CD-ROMドライブなしじゃ激電の動作チェッ
クできないし)。で、東芝のXM5701(12倍速)導入。これが、ベアドライブのバ
ルク品で15800円と、いやいや安い買い物で(ハッ、また壊れるか?)。
さらに、NECのN3485(SCSIの1GBHDD)で不良クラスタ発生。これで2時間分の
作業がパー…。
てな具合に、SCSIのトラブルがここ2週間ぐらいで5年分まとめてやってきた
感じで、厄払いかご祈祷でもしないと雑誌というのは新創刊できないものなのか
も知れない。やれやれ。
こっちのアタマまで半分壊れかけた。
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話は飛んでしまうが、MIDIというのは、DTMの共通のインターフェィスを提供
したという功績はあるものの、トロい転送速度や、変則的なチャンネル増加方法
など、グチャグチャである。
SC88proのサンプルディスクの中にあったのが、チャンネルひとつに弦ひとつ
割り当てる、といった使い方のギターシミュレートデータが載っていた。それは
それで面白いのだが、なんでそれで6チャンネル潰さにゃならんのか、と考える
とすごーく悲しい。もっとも、ネットワーク環境で音楽を、ということになると
少ないデータ量でなんとか…ということだから、当然規格は残っていくのだろう
けど、そろそろ別の機軸があってもよくない?
なんでもいいんだが、とにかく転送速度さえもっとクソ速ければ、オリジナル
の音色パッチをガンガンリアルタイムに送ってDSP演算しまくりで演奏とか、チャ
ンネル数が128とか、技術的には無茶な事がお手軽にできてもおかしくない時
代のハズなんだが(いや出来ているのかもしれないが)。元々の規格も古い上、
そんな規格のツギハギでは、21世紀のDTMは先行きがアレだわな。
そんな事をつらつら考えるが、今回収録の曲データも粒ぞろい。すご電の時も
クオリティの高いデータが載せられたけど、やはり再掲載のものというのが…。
今回は全部新しいデータで、他ではちょっと見当たらないレベルのものが揃った
と思う。実は、「すご」の後、「次やるなら2枚組でやりたい」と舩本氏がのた
まっていた。なにを血迷った事を、と一瞬思ったのだが(笑)、実際メインで携
わってみると、2枚ぐらいないと足らんな、と思い直しているところ。載せたい
曲も載せられないという事に早晩なってしまうような気が…。そのくらいX68kの
MIDIユーザーには力があるということだろう。
びびって「投稿できないです」なんて人が出ちゃうのではないか心配だが、ど
んな人でもうまくなります、大丈夫。作り続ければね。次の激光では、オリジナ
ル曲はもっと歓迎。ちょっとナニでも(って…オイ)載せちゃうので。気にせず
不法投棄もとい、投稿してほしい。
デキる人には、もっとそれに見合った媒体を用意してあげなきゃならんとも考
えてもいる。それはそれでお楽しみにしてほしい。
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「幻獣」。私がつくって~と言ったのだが、これほど大規模なものになるとは
思っていなかった。本人はそのデキに不満もあるようだが、ぜひ最後まで解いて、
ご意見・ご感想をお願いしたい。また、レイカについても、やはり実際にゲーム
をこうして作らないと、デバグもままならないわけで。まだまだ面白い使い方が
できると思うので、ぜひみなさんもレイカを使ってまずは簡単なものを作って見
てほしい。
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今回の中野修一氏の原稿は、私が個人的に聞いてみたい事をそのままお願いし
た。X680x0が生まれて以来、これまでを第一線で見てきた人は、今どう考えてい
るのか、何をどう総括するのか、という点で「新創刊」にあたって非常に考えさ
せられるものだったと私は思っている(だいたい、私はそのころ地方の一学生に
すぎなかったし、ロマのフ氏同様、XVIから68の世界に入ってきたものだから、
わからない事の方が多いのだ)。普通、新雑誌には「巻頭言」がつきものである
が、今回は、これを巻頭言の様なものと考えていただきたい。まあ、色々異論も
あろうが。
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今回のジャケットは、例によって岡村祭画伯(新婚さん)にお願いした。「す
ご電」の時は、強硬に舩本君が「ゆかたゆかたゆかたゆかたゆかたゆかたがいい
んじゃ~」と主張したため、ゆかた姿の電子ちゃんになったわけだが、今回は、
「ちゃいなちゃいなちゃいなちゃいなドレス」と、私が主張した。時期が時期な
ので香港の中国への返還と関係が? といった深読みをする向きもあろうかと思
うが、単にゆかたに対抗して私の趣味を言ったまで。「舩本君が浴衣なら俺はチャ
イナドレスだな」というわけ。
本来(?)、スリットとお御足まで描いていただくのが筋というものだが、全
体が小さくなってしまうのもナニなので、それは断念し、3人娘のアップの素敵
なカラージャケットになった、というわけである。めでたい創刊号に紙吹雪はつ
きものである。
それにしても、相変わらず、早川君と植木君は不遇な裏表紙行きとなったが、
まあ、これはそういうものだろう。
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反省点も多々あるにはあるが、今後もこんな具合のCDマガジンを4ヶ月おき
に出していくので、みなさん、ひとつ今後ともおつき合い下さいませ。
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(EOF)